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知る

2026年1月14日

未来の森林、国土のために。 ”TSUYAMA FURNITURE” (1/3)

岡山県津山市。

山から切り出された木が、私たちの暮らしに届く家具や建材へと姿を変えるためのプラットフォームとなるのが、今回ご紹介する木材市場、株式会社津山綜合木材市場です。

木材市場は山と街をつなげるための大切な場所。

この記事ではそんな木材市場の役割や特徴について、ご紹介します。

 

株式会社津山綜合木材市場

 

株式会社津山綜合木材市場は1975年7月、美作地域の3つの市場を統合する形で創業しました。

製品市場と原木市場の両方を有する「単式市場」という形態は全国でも珍しく、創業から半世紀もの長い時間、岡山県北の豊富な木材資源を全国へ流通させる基点としての役割を担ってきました。

長年木を見続けて培った、木材の「目利き」と「知識」を強みとされています。

 

木材の「集積」と「選別」を担う、巨大なハブ

 

市場に足を踏み入れるとまず目に飛び込んできたのは、高く積み上げられた巨大な丸太(原木)の山と、その間を忙しく動き回る重機たちでした。

ここでは毎日、40〜50台ものトラックが荷を運び込みます。大半は地元・岡山の豊かな山々から届く杉や桧ですが、近隣の兵庫県などからも良質な材が集まってきます。

木材市場の役割を一言でいえば、「流通の最適化」です。

主な機能は下の2つ。

①集積と選別:バラバラに届く原木を、用途に合わせて仕分ける。

②価格の形成:競りなどを通じ、その木の価値に見合った適正な価格をつける。

林業家さんが大切に育てた木を、製材所や工務店といった買い手へと繋ぐことが木材市場の役割です。

 

トラックに山積みされた丸太を掴んで下ろす姿は圧巻でした。

 

下ろして、運んで、整理する。常に人と重機が動き回っています。

 

一瞬の判断で木を見分ける「目利き」の技

 

山から木が運ばれてきてトラックから下すと、次は木の「仕分け」です。

圧倒されたのは、木を選別する作業のスピード感です。 熟練の担当者が、瞬時に木の曲がり、太さ、節の有無などを見極め、機械を操って20以上の区分に次々と振り分けていきます。

ここで印象的だったのは、「どんな木にも使い道がある」ということです。

一見、欠点があるように見える木でも、それを活かせる用途が必ずある。培われた「目利き」と知識によって、木を無駄にすることなく、持続可能な資源として循環させる。創業から半世紀もの長い時間、この地で磨かれてきた技を感じる光景でした。

 

見分けられた木は、自動でそれぞれの場所に分けられていきます。

 

素人目には分からない欠点でも見逃しません。写真で指しているのは節の跡。

 

「役物」と「並材」

 

木は大きく分けて、「役物」と「並材」の2つに分けられます。

役物(やくもの):

見た目が美しく、希少性の高い高級材を指します。
和室の真壁(柱が見える構造)の柱、鴨居、長押(なげし)、高級家具、内装の装飾部分など、「目に見える場所」に使われています。

並材(なみざい):

一般的に広く流通している、実用性重視の材料。家の骨組み(土台、梁、桁)や、壁の裏側に隠れる下地材など、「目に見えない場所」や強度重視の場所に使われます。

「TSUYAMA FURNITURE」の家具に使われる美しいスギやヒノキも、こうした厳しい選別を経て、私たちの元へと届けられているのです。

 

整然と並べられた丸太たち。それぞれにお客様や木の情報が書き込まれています。

 

全国でも珍しい「単式市場」

 

株式会社津山綜合木材市場は原木だけでなく、すでに板状に加工された「製品」も扱う「単式市場」という形態をとっています。これは全国的にも珍しいスタイルなのだそうです。

和室の減少に伴って、日本の住宅で使われる木は大きく変わってきました。木材は高品質な銘木の需要が減って構造用材がメインになり、プレカット材(工場で事前に加工された材)や集成材の活用が一般的になっています。

時代の変化に合わせて、山から製品まで、木材を総合的に扱ってきた株式会社津山綜合木材市場。

岡山県北の豊富な資源を、原木のまま、あるいは製品として、最も良い形で全国へ送り出す、その基点となっています。

 

最近ではこのような化粧材としての薄い板がよく売れているそう。

 

次なる工程、製材所へ

 

山から出され、市場で価値を与えられ、行き先が決まった木々たち。次に向かうのは、丸太を「板」へと変える場所です。

次回は、木に新しい命を吹き込む「河井林産株式会社」での製材の様子をお届けします。

TSUYAMA FURNITUREの家具を触ったときの、滑らかな質感。

木から家具に近づく一歩をご覧ください。

 

 

株式会社綜合津山木材市場のHPはこちら

TSUYAMA FURNITUREの家具はこちら

 

次の工程、製材についての記事は こちら