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知る

2026年1月21日

未来の森林、国土のために。 ”TSUYAMA FURNITURE” (2/3)

前回の記事では、「株式会社津山綜合木材市場」で山から出された木が選別される姿をお届けしました。

選別された丸太たちは、次なる目的地へと運ばれます。

次に向かうのは、岡山県鏡野町にある「河井林産株式会社 鏡野工場」です。

ここは、私たちが扱う「TSUYAMA FURNITURE」の家具に使われる、ヒノキが製材されている場所です。

 

大正5年創業 木とともに歩み、住まいを支える

 

 

河井林産は、大正5年(1916年)創業という、100年以上の歴史を持つ老舗です。 木材業から始まり、現在では新築、リフォーム、不動産、さらにはシェアカフェの運営まで幅広く手掛けています。

今回訪問した鏡野工場では、同社で使用する木材の製材を中心に行っています。

 

工場の敷地には製材前の丸太が数多く積まれていました。

 

圧巻の迫力 職人の「木取り」の技

 

工場内に足を踏み入れると、鳴り響く巨大な機械音に驚きます。

大きな丸太を次々と挽いていくその光景に圧倒されます。その中心にあるのが、通称「台車(だいしゃ)」と呼ばれる大型製材機械です。

正式名称は「送材車付帯鋸盤(そうざいしゃつきおびのこばん)」。巨大な丸太をガッチリと固定し、台車を操作して高速回転する帯鋸(おびのこ)へと送り込んでいく、製材工程の「心臓部」です。

製材は、単に丸太を挽くだけではありません。驚かされるのは、オペレーター(職人)の瞬時の判断力です。

丸太は一本一本、曲がり方も節の出方も異なります。それを瞬時に見極めます。

どの角度で刃を入れるかで、一本の丸太から取れる材料の量は変わります。これは「木取り」といい、森林の資源を無駄遣いしないためのとても大切な考え方です。木取り次第で捨てる部分が多くなってしまい、一本の木から生まれる価値が減ってしまうこともあります。


丸太の角度を変えながら材料を挽いていきます。

 

こちらはさらに大きな製材機。轟音を響かせながら丸太が挽かれていきます。

 

断面からは美しい木肌が見えます。

 

地域に還す

 

河井林産株式会社の活動は製材に留まりません。

鏡野工場のある鏡野町では、同町で生まれた赤ちゃんを対象とし、町内の木でつくったファーストトイをプレゼントしています。

河井林産株式会社 鏡野工場では、鏡野町からの依頼で、このファーストトイを作っています。

また別の活動では、地元の中学校で使われる学習机の天板を作っています。こちらは6年生が新年度から自身が中学校で使用する机の天板を作るというプロジェクトで、子どもたちが組み立てられるようにあらかじめ加工されています。

町の面積の8割以上が森林である鏡野町では、「木育」の一環としてこうした活動が行われています。

河井林産株式会社 鏡野工場が作った天板は、子どもたちが地元の木の良さや林業について学び、故郷に対する愛着を深めてもらうのに貢献しています。

 

次なるバトンは、職人の工房へ

 

河井林産株式会社 鏡野工場で、美しい板へと生まれ変わった津山の木。ここからはいよいよ、家具職人たちの出番です。

次回は、この美しい板がどのようにして洗練されたデザインの家具になっていくのか。「TSUYAMA FURNITURE」の製作現場の様子をお届けします。

 

 

河井林産株式会社のHPはこちら

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